アリスギア備忘録

本格3Dシューティングゲーム『アリス・ギア・アイギス』のメインストーリーやキャラエピやらの感想やら考察

御茶ノ水美里江まとめ

御茶ノ水美里江は楓や文嘉と同じ私立星条大学附属第一高等学校の一年生で、人間のフリをしたアンドロイドであるように見せかけて、その実、正体は祖父を傷つけないためにロボットのフリをしているキャラクターである。

彼女について主に絆エピソードをもとに文字に起こして確認していきたいと思う。

時系列

16年前 ある企業の開発責任者である寅二はそこで「Alc003」と呼ばれるアンドロイドを開発した。トラベルオーダーに境界福祉法違反を嗅ぎ付けられたため証拠隠滅の動乱のさなか、寅二はAlc003とともに姿を消す。(「信頼できない語り手」である絆エピソードにおいても、地の文で語られているためある程度信頼がおける情報と思われる)

10年前の誕生日 銀座の撮影スタジオで美里江、父親母親の三人で写真を撮る。寅二にカチューシャを買ってもらう。

10年前 美里江が6歳三ヶ月の頃にAlc003がオーバーチャージによる爆発事故を起こし美里江の両親が死亡、寅二が重傷を負う。

?年前 長い入院生活から寅二退院。美里江が成長期の場合ロボットであることと齟齬が発生するので五、六年は経ってるものと考えられる。爆発事故ですべてを失った悲しみのあまりすべてを忘れて、Alc003を開発していた時代――青年だったころの自分に戻り、美里江を「Alc003」と呼ぶ。美里江は祖父を喜ばせるため〝心〟のないロボットを演じる。このくだりで美里江は本当にロボットのようになり6歳三ヶ月以前の記憶を失う。

現在

寅二の指示でアクトレス試験を受け、トップの成績を取る。後日成子坂製作所に所属。

ピックアップ・アクトレスに出演 スタッフの用意した6歳の頃の誕生日の写真を見て、記憶を取り戻す。

かつての関係を取り戻そうと6歳の誕生日にもらったカチューシャをつけて寅二に真実を伝える。かねてからの願いだった祖父に名前を読んでもらうことは叶ったが、寅二自身が自分のしたことに耐えられず気を失う。

目を覚ました寅二は美里江をAlc004と呼ぶ。真実が祖父を傷つけることを知った美里江は嘘をつき続けることを選ぶ。

美里江の目的

・「今もこれからも祖父と一緒にいることです」

そのために彼女は「〝心〟がないロボットのフリをして」、「爆発事故ですべてを失い悲しみのあまり」「Alc003を開発していた時代――青年だったころの自分に戻った」祖父の妄想に付き合っている。

・唯一の肉親である祖父とかつての関係を取り戻すこと

過去に囚われてしまった寅二に、どうにか自分のことを思い出してもらおうと振る舞うシーンがいくつかある。エピソード3における美里江と名前を呼んでもらおうとするシーン、誕生日を祝ってもらった夢を見たと語るシーンなど。絆5にて正気に戻った寅二に名前を呼んでもらったときにはとても嬉しそうな表情を浮かべ、翌日「Alc004」と呼ばれた時には悲しそうな表情を浮かべる。

・Alc003の名前の意味

ALICEと関係ありか。ペンタゴンシャードのエージェントやモスクワシャードのKGBによると分散暗号化されたALICEはエミッションを通してアクトレスの脳内に潜むとされる。ALICEを宿す目的で造られたアンドロイドかも? しかし、人工エミッションはモスクワシャードの博士をして考えがたいとの評価で単なる一企業が作れるかは不明。

番号は寅二が正気に戻った回数と考えられなくもないが、単にVer.3ぐらいの意味だと思われる。

・寅二が入院している間、美里江はどうしていたのか

老人の元に身を寄せるぐらいなのだから、美里江には他に世話になれるような親族というものがないと考えられる。では、寅二の長い入院の間、彼女はどこにいたのだろうか。孤児としてどこかに世話になっていたのだろうか?

この辺りについて述べられている箇所はない。しかし、高いエミッション能力を持つ孤児というワードはアリスギアにおいて連想される人物がいる。養子として迎え入れられた籠目深沙希や高い能力を持つ孤児を集めた養護施設「佐倉修道院」など――つまり籠目武成である。美里江はトップレベルのエミッション適性値を持ち、さらに学者肌の寅二が教えるには無理がある徒手格闘術、武器戦闘術、射撃術などを美里江が習得していることからも可能性はあるかもしれない。

・本当に美里江は人間なのか

絆エピソードは「信頼できない語り手」であるため、描写された全てが真実であるとは限らない。事実(隊長など美里江と寅二以外の人間を通して語られる点)は美里江が戸籍上はれっきとした16歳の少女で、高い水準のエミッション能力と学力があり、モスクワシャードからは何らかの理由で人工エミッション搭載のアンドロイドであると疑われている点などがある。特にEp3で語られた寅二の考えはその説を仄かしているように見える。

「僕が君のことをAlc003と呼ぶ理由、それは……恐怖だよ。(中略)人間と機械の境界線を見失う可能性があるからだよ。(中略)君を人間として認識してしまうと――僕は間違いなく君に深い愛情を注いでしまうだろう。(中略)最悪の事態が起きた時に開発者として責任が取れなくなる……」「最悪の事態……それはいったい何デスか?」「気づかないうちに僕が君に精神支配されてしまうことだよ」

絆の4と5は人間になりたい美里江が記憶が定かでない老人の精神を、知らず知らずのうちに支配してしまった結果と見えなくもない?

Ep3-1で美里江が愛花の夢を見るというシーンがある。愛花は電撃属性の羊モチーフのキャラなので、おそらく「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」のオマージュと考えられる。それを原作とした映画「ブレードランナー」では、レプリカントと呼ばれるアンドロイドが登場するのだが、人間として描かれていた主人公にアンドロイドの可能性を示唆する場面がある。主人公がアンドロイドであるかどうかは観客の解釈に委ねるような作りになっているのである。

もしこの部分を意識しているとしたら、夢や「信頼できない語り手」を用いることで美里江が人間なのかロボットなのかわざと曖昧にしている可能性があるかもしれない。

比良坂夜露の生い立ち

現在分かっている夜露の生い立ちまとめ。結論からいえば、夜露はヴァイス研究所によって民間に流出された第四世代強化人間であると考えられる。

夜露の誕生秘話における不審な点

三周年記念の生放送で夜露が生まれた日のことが親の視点で語られた。

1.衰弱して髪の毛が白くなった夜露母

夜露を身篭ってから彼女の母は体調を崩し、髪色が白くなった。前後関係から原因は夜露であると考えられる。エミッションを通して〝どこか〟へとエネルギーが流出したためか。

2.聞こえない泣き声

夜露父を呼びにきた看護師が分娩室のドアを開けたにも関わらず、聞こえてくるはずの赤子の泣き声の描写がない。

3.不審な看護師

吊り目の看護師とやや丸い年配の看護師が登場。無事に夜露が生まれたにも関わらず、吊り目の看護師は神妙な表情を浮かべ夜露父を不安がらせた。そして、役目を終えたとばかりにすぐに姿を消した。

村尾未羅との関連

メインストーリーにおいて何かと共通点の多い夜露と未羅。彼女たちは同じ存在であると考えられる。

1.モチーフ

比良坂、ヨモツオオカミ、ヨモツヘグイと黄泉の国関連の夜露とゾンビ、ミイラが名前の由来の未羅。

2.衰弱する母親

夜露も未羅も胎児の時に母親が衰弱している。夜露母は髪色が白くなるだけで済んだが、未羅の母は妊娠高血圧症候群で亡くなったとされている。

3.高次元との接続と推測される現象

目が赤くなるあれ。「誰かが呼んでる……?」ってなるあれ。当人の意思とは無関係に発動され副作用として扁桃核の情動反応処理の著しい活動低下及び海馬が司る記憶領域の機能異常をきたす。

夜露には感情が希薄と思われるシーンは見受けられないが、未羅とは接続の年季が違う?

記憶に関しては未羅はたびたび記憶喪失を起こし、夜露には凪の記憶に上書きされたと思われる場面が存在する。

また夜露の戦闘技術は未羅と組んでいたAinaの動きと一致するとの証言が存在する。

4.ヴァイスを引き寄せる体質

夜露も未羅もイレギュラーな大型ヴァイスとの遭遇をすることが多い。

5.未羅の親

未羅の母が死んだ後に恵子が再婚して未羅の父が死んだ後に秀喜が再婚した。秀喜は内科医で、恵子は産婦人科医。未羅のことを被験体と呼ぶ。

「民間に流出させた試験体」という発言から恵子が産婦人科医であることを踏まえても夜露の出生に深く関わっていると見られる。

5.モスクワシャードの持つ情報

モスクワシャードのKGBは村尾未羅をヴァイス研究所によるニーナとは異なる手法の第四世代強化人間であると断ずる。ニーナはまた、夜露に自身と似た匂いを感じ取る。

これらの情報をまとめると産婦人科医である恵子がヴァイス研究所の指示で当時胎児だった夜露になんらかの処置を行い強化人間にする。結果、不安定なエミッションによりエネルギーがどこかへと流出し、綾子は衰弱。出産時には夜露の呼吸はなかったが、これまたなんらかの措置により蘇生。以来比良坂夫妻の元で育ち何者かによる進路の操作を受けて成子坂製作所に入所する。

まとめてみると穴だらけである。メインストーリーの更新を待ちたい。

侵触編

ついにはじまったヴァイスの大規模侵攻がメインの章。2022年2月4日の時点では未完。

・ヴァイス殲滅作戦『Z66』

ヴァイスの進化速度という不確定要素を排するために、ヴァイスの根絶を目標に掲げている霧島と鳳が立てた作戦。ZはZ旗由来と思われる。「東京シャードの興廃は此の一戦に在り、各員一層奮励努力せよ」と言ったところか。

開かれた超空間ゲートを総力戦でもって制圧し、ヴァイス策源地への侵攻ルートとする作戦。ゲートを制圧してしまえば資源を鹵獲したいアウトランドの各国シャードが参戦することも見込んでいる。なお、安全保障理事会へは単に超空間ゲートの撃破という作戦案しか提出していない。

ヴァイスの多方面攻撃を受け、確認されているもの以外にも超空間ゲートの存在が発覚したため破棄された。

・地衛理の決断

アクトレスの年齢制限を撤廃し多数派の論理でアライアンスの総帥権を狙おうとする北条に対して、地衛理はアマルテアから離反することを決める。この決断は自由を求める彼女にとって前々から考えていたことだと思われる。

・森村元

怪文書騒ぎの後、確認のために府中工場に赴いた磐田と隊長は森村がすでに持ち株をヤシマに売っていたことを知る。

赤字続きのアクトレス事業や整備部門を支えてきたのはパーツ製作ではなく株を売ることによって得られたヤシマからの融資であることが明かされる。

オリジナルギアを作るという創業時からの夢を成子坂では果たせないと悟った森村は、部下たちの未来を守る必要があった。

・吾妻家

自分だけなにも知らないでいることに耐えられなかった楓は父のもとを訪ねる。重頼はそこで吾妻流の源流を語る。

吾妻流は350年前の地球脱出期に日本文化の保護のため、開祖、吾妻源斎が古流武術、武芸百般を収集、系統化したもの。その成り立ちから東京シャード設立の混乱期にはAEGiSの要請によりシャードの治安維持に陰ながら協力していた。暴動の鎮圧からテロリストの始末、凶悪犯罪者の懲罰まで、ときに法を犯し法の及ばぬ斬って捨てていた。以来、吾妻道場は警視庁とAEGiSと良好な関係を続けている。果てはアクトレスのクロスギアに対しての助言も重頼は行っていた。

楓の母、芳乃はかつてAEGiSで京と同じような特殊部隊に所属していた。吾妻流はいにしえの武と精神を後継に伝えるため代々AEGiSに人材を供出していたのである。

京か楓がその責務を果たさなくてはならず、京はエミッション能力があると分かった時から自ら望んでAEGiSに属した。

・アリスクエス

ジニーとエージェントとの会話。アリスのバックアップは物理的なシステムとして東京シャードにあるのではなくエミッション能力でしか認識できない世界、アリスギアのコアフレーム内にあるとされる。エージェントはアリスの実在を確信しているらしく、分散化され量子暗号化されてエミッションコアの中にいるのではないかと推測する。またもう一つの仮説としてエミッションコアを通じて高次元に繋がるアクトレスの脳神経にアリスが潜む可能性もあるとする。

無意識下に復元されたアリスを宿すアクトレスは特殊なエミッション能力を備えるらしい。

エージェントはジニーにアリスの確保、それが困難な場合には破壊を命じる。「人類に無邪気な神(アリス)は必要ない」との言葉を残す。

また一方で、モスクワシャードのKGBでも隠されたアリスはエミッションコアへの分散潜伏、あるいはアクトレスの脳内に潜入しているとの見方を強くしている。

ニーナが特殊なエミッション能力を持つ人間として挙げた東雲チヱは、西側のエミッション増幅実験の被験者で失敗作であるとアリスの可能性を否定される。KGBが要対象アクトレスとして挙げているのは「村尾未羅」――東京ヴァイス研究所の第四世代強化人間――「御茶ノ水美里江」――人工エミッションが搭載されたアンドロイドの可能性――の二人。ニーナは他に不自然なエミッションのアクトレスとして夜露の顔が思い浮かぶが口には出さなかった。

・佐倉修道院

エミッション適性を持つ身寄りのない子供たちをどこからか集めているという噂があった。詳しくは深沙希絆エピで語られ、その黒幕はSINではなく籠目武成の意志を継いだとされる籠目香苗。彼女は武成の目的を語った後、AEGiSの護送中に何者かに暗殺される。

ちなみに武成の目的はアクトレスを超えたアクトレスを作り出すというもので宇時家の「高次元に適応した新人類を作り出す」という目的と似ていると思えなくもない。

覚醒編

f:id:cougar29:20220204161137p:plainヴァイスの大規模侵攻を前に、様々な情報が開示される章。宇時家冬馬と九品田凪がピックアップされる。

・ニーナから見た比良坂夜露

強化人間であるニーナは自分や3.5世代のアクトレスと似た匂いを夜露から感じ取る。

・アキ作戦の報道

アライアンスのアクトレスを褒め称える内容で、AEGiS部隊についてはあまり触れられていないようす。報道機関のスポンサーの企業側による意図か。

また、ヴァイスミディアムやコロニーなど重要拠点攻撃に関する報道もない。AEGiS特別高等部特殊部隊が関わっているためと考えられる。

・金の卵であるヴァイスコロニー

鉱物資源の宝庫であるヴァイスコロニーは、ヴァイスとの常時戦闘を強いられるにも関わらずいくつも放置されてきた。

・ヴァイスの意識

カニズムは不明だがヴァイスの意識はどこかで繋がっている。そのため大規模攻勢を受けると復讐とばかりに大規模な攻勢が返ってくる。

意識が繋がるという描写から夜露や未羅が連想される。

・夜露の記憶

激動編でも目が赤くなり、自身の憧れの人が楓の姉であることを思い出したが、この章でも同様に小学生の頃のことを思い出している。

今までは迷子になっていたと主張していたが、思い出した後は迷子ではなく小学生の頃まで佐倉修道院に通っていたと意見を変える。楓にどういうことかと尋ねられるもの夜露は記憶が混濁した様子を見せて答えを濁す。もし仮にそうなら迷子になったところを京に助けてもらったから憧れたという因果関係が成り立たなくなるように思えるが果たして。

・九品田凪

琴村姉妹と佐倉修道院にて一緒に暮らしていた時期がある。口癖は「お金があればなんでもできる」。アクトレスとしてお金を稼いだ後は、琴村姉妹を引き取って三人で暮らそうと約束していた。十年前の当時すでにアクトレスとして活躍していた真理、アイドルだった杏奈とともに『メリーバニー』というチームを組んでいた。当初は明るく何があっても諦めない前向きな性格だったが七年前に新型ギアを渡されてからはギアに魅入られたかのように心ここにあらずの反応を見せていた。真理はこの様子をギアに魂を吸い取られたかのようだったと述べている。(チヱが魂がこの世でも高次元でもないどこかに魂が流れ出していくと言っていたことと関係があるか)

そしてその実践テストで「懐かしい」「誰かが呼んでいる」と夜露のような台詞、「すべてのヴァイスが凪ちゃんに吸い寄せられる」と夜露のような現象を引き起こし突如超長距離テレポートドライブで跳んできた未確認の超大型ヴァイスとともに失踪している。またアリスギアのブラックボックスに触れた結果起こる現象を隠すためか世間的には結婚して外国で暮らしているとされている。ノーブルヒルズが凪との繋がりを隠すために琴村姉妹のプロフィールを非公開にしていたことから、SINは凪について探られるのを恐れている可能性もある。

宇宙空間のどこかで今も生体データを発信し続けているため生きているとされる。

名前の由来はクシナダヒメと思われる。クシナダヒメは神話においてスサノオに櫛に変えられるという逸話を持つ。人間から櫛へ。つまり有機物から無機物へ変質した捉えることができる。人間からヴァイスへと変質することを表しているのかもしれない。

凪はイザナギから取られている? アリスギアにおいては高次元があの世と称されるシーンがある。イザナギの逸話においてもあの世へ向かい帰ってくるという場面がある。凪は今高次元に存在すると考えられるかもしれない。

・凪の手紙

「宇宙、繋がる、声が聞こえる、心が混ざって……」

ごくごく普通の文章が新型ギアを受け取ってからポエムのような文章に変わる。そして、不気味な絵のようなものが描かれるようになる。

カニズムは不明だがヴァイスの意識がなにかで繋がっていることと関係があると考えられる。

・凪の新型ギア

モスボール保管されていた一○式のギアをリタが分解することで偶然見つけた整備記録簿によると見たこともない設計思想に最新のギアでも出せない性能があったらしい。磐田はこれをこの世にあっちゃいけねえギアだと評する。

真理の追及と凪の手紙を見て、磐田はこのギアを設計したのは「宇時家冬馬」という人物であるとの推測を述べる。

・宇時家冬馬

成子坂製作所の四人の創業メンバーのうちの一人。森村元、磐田、天満小梅の活動に資金面の問題で限界が見え始めたときに磐田の整備改造技術、森村の精密部品加工技術、小梅のアクトレス能力に目をつけて仲間入りする。自身をギフテッドと称する自信家で、事実として商才があった。成子坂製作所の運転資金を調達したのもこの男。資金を調達した際にヤシマから設備投資と下請け仕事まで取ってくる学生離れした商才だった。

当時、芸能界とアクトレス業界を牛耳っていたエンパイア中野ともなんらかの裏取引をしたためか先代社長に気に入られる。

また、職人気質の磐田や森村に代わって外部との折衝を行っていたのも宇時家であったため、凪の新型ギアだけが異常を引き起こしたのは、当時関係のあった東京チャンネル、ヤシマ、AEGiSひいてはSINからの指示の可能性が示唆される。のちにAEGiS情報本部により宇時家と当時のAEGiS開発局が主導した可能性が高いことが明らかになる。

七年前の事故の後、成子坂のアリスギア開発部が解体されると消息を断つ。

真理の推測によると叢雲の新型ギアにまつわる事件とも関係があり、ひいてはSINとも関わっていると考えられる。

目的はコーカス・レースを利用しギアによりアクトレスのエミッション能力を無限に拡張――人類から分化した高次元に適応した新人類を生み出そうしている……とされる。

・天満小梅

成子坂製作所所長。七年前の事故以来必要最低限しか会社に来なくなる。来てもアクトレスの世話をするのみで(文嘉はこのために面識がある)ここ数年は整備部に顔を出していない。そして、隊長が来てからは出社すらしていない。

目的は宇時家の計画の阻止。

アクトレス免許

境界技術者や管理者系の資格がないと入れないようなシャード地下の共同溝にもアクトレス免許を持ってるだけで入れるようになる。

・真理が宇時家の潜伏先としてリストアップした企業

叢雲、ヤシマ、御成屋、イズモ。このうちイズモは夜露の専用ギアを製作。

芹菜の調査によるとヤシマのギアの開発設計部門では今でも成子坂を敵視している者が多く、宇時家を匿い仕事をさせるとは思えない。御成屋はギア開発部門の人間は多くなく新型ギアを作れるほどの力はないが現場の入れ替わりが激しく昔のことは分からない。また、御成屋はAEGiS開発局からの天下り先として隠れ北条グループとしての見方をされている。イズモの本社には決済機能しかなく、生産拠点は海外シャードにあり、情報が分断されすぎて内部から情報を探ることは不可能。会社自体がブラックボックスになっている。情報漏洩を防ぐためとの見方もあるが、隠したい秘密があるとも考えられる。叢雲の追跡調査をしていた真理は、新型ギアのデータを見て凪の新型の粗悪なデッドコピーと断ずるが、設計に関わった人間の全員が「あのギアは成功した。楓のギアだけは成功した」と口を揃えるため、データの改竄が行われた可能性がある。

・ヌメった感覚

未羅の台詞。夜露の目が赤くなり「なにか心に触れたような」と言ったタイミングでの発言。なにか心に触れたような感覚はヌメッとしているらしい。

・何の裏付けもないただの妄想

アリスギアもエミッションもコアフレームも、月面政府の末裔や製造しているアウトランドのラボの誰一人として理解はできていないのかもしれないという深沙希の提言。全能人工知能アリスのみがその製法と理論を知っている。

今はまだ、何の裏付けもない。

・コーカス・レース

SINと関わりが深いとされる非公然研究者組織。名前の元ネタは『不思議の国のアリス』のコーカスレースと思われる。これはテキトーに書いた円の周りをよーいどんの合図もなくテキトーに始まりテキトーに終わるというルールらしいルールのない競技。アリスギアでの意味合いとしては境界福祉法などのルールに縛られたくない研究者たちが集まる場所というような感じか。

・アルフライラシャード

地球脱出時に月面政府によってシャードが作られた時、国家民族歴史宗教全てを無視して作られたため首都パールサ以外はいまだに紛争の続く複合型シャード。またフロギストン利権を巡って大国の介入をたびたび受けてきたためにこのシャードの住民はアウトランドやトラベルオーダーや他のシャードを敵視する土壌が作られている。そんな状況が、ヴァイスを解放者と見なすSINを作り出した。

・情報本部の目的

コアやギアに関する高度技術情報のSINへの流出阻止。神宮寺真理はこの点で、隊長は天満小梅側の人間であるという疑いで警戒されている。

・アル・ヒクマ

神智という意味の事情通。二年前に真理が会ったときは婆さんだったアルヒクマは子どもの姿で現れる。アルデシール曰く、アルヒクマの一族は知識と記憶を共有することができるとのこと。

アルヒクマは半年前に冬馬を追っていた小梅のをSINの支配領域へと潜入させる手助けをしていた。

また、小梅から聞いた情報とアルヒクマの持つ情報を組み合わせて得た結論として、九品田凪が生きているとも断言する。凪のギアからの生体反応データ、そのバイタルサインの傍受に宇時家が成功しているとのこと。宇時家はその傍受方法と解析コードを取引材料にSINの保護を得た。

取引の結果戸籍を偽造し東雲チヱと名乗って成子坂に所属する。

・夜露と未羅の邂逅

何度かのニアミスを経てついに対面。共鳴のような現象を経て未羅は「やっぱり、そうなんだ」と発言。おそらく自分と同じヴァイス研究所ゆかりの検体との確信を持ったか。

二人が「うれしい」という感想を持ったのは同類を見つけたという仲間意識からか。

ゲーム内では分かりにくいが夜露も未羅も白髪、アルビノのようである。

ヴァイスの大規模侵攻が始まった時、一緒にいた二人は「星の海の彼方から強く、繋がりを求めて」呼ぶ声を聞く。この時も目が赤くなっているので〝繋がった〟時に目が赤くなるものと思われる。未羅はその声を〝同類(なかま)〟のものと推測する。

これまでの話の流れからすると凪の声と推測されるが……。

激動編

f:id:cougar29:20220203135425p:plain再び夜露の特異性について焦点が当たり、話が本格的に動き出す。大筋としては夜露が発見したヴァイスの大規模コロニーの掃討を目的としたアキ作戦が中心。

・夜露の異変

初めて来たはずの未調査宙域にて「どこか懐かしい」「誰か、わたしを読んでるような……」と注意を散漫にさせる。

似たような経験を高次元リンクのテスト時(夜露Ep.4-3)と子どもの頃迷子になった時に夜露はしていた。

〝何か〟と繋がっているような感覚を隊長に訴える。その感覚に導かれた先で、ヴァイスの大規模コロニーを発見する。

作戦中楓、ちえりとの会話の中で「心と心とで繋がれば誰とだって理解りあえるんです」と発言。単に話せばわかるという話ではなく「いまのわたしならやれる気がする」と言ったことからも上記の〝何か〟と繋がっているような感覚から来た発言の模様。

ちえりと楓が邪悪な存在と酷評したヴァイスミディアムを、夜露だけは顔を赤らめてきらきらしてきれいだと褒める。その後力が湧いて来たと発言するがヴァイスミディアムに惹かれたことと関係ありか。

また楓、ちえり両名の攻撃がまったく通らないヴァイスミディアムに夜露だけが有効打を加えられた。その様子を楓がヴァイスが吸い寄せられているようだったと評する。

突如として急成長する夜露。〝なにか〟と繋がることでアクトレスとして練度をあげたか。楓はますます動きに磨きがかかったと褒めるがちえりは高レベルの大型ヴァイスにすら感じないような死の気配や不安感を夜露に覚える。

目が赤くなりなぜか小学生の頃の記憶を思い出す夜露。

・お偉方の成子坂の認識

七年前の不祥事によりアクトレスブームを終わらせた問題企業。AEGiS公式としてはそんな事実はなかったとしているが、公然の秘密となっている。

・重要人物と化した隊長

陰謀編の終わりに真理に言及されたようにSINの計画をも崩す成子坂復活の立役者として注目されるようになる。屋島グループの総帥からは「倒産寸前の成子坂を再建し、アクトレスの意識を改革した」と評されている。鳳さんからも「貴方はいつも私の期待を上回る活躍をする……」と高評価。地衛理からも反逆と解放のワルツに誘われる。

アウトランド

数千とあるムーンシャード間の調整機関。要するに国連のような組織。

・ヴァイスコロニー攻撃に関する報道

危険はないと強調する、直後にパンダのニュースを流すなど、大したことのないかのように報道されている。一般人のヴァイスに対する認識を意図的に歪めようとしてる可能性?

アクトレス事務所

東京シャードには中小含めて50個ほどある。そして夜露はなぜか成子坂以外の全てに落ちている。

・反逆と解放のワルツ

地衛理の目的。紺堂家は北条財閥のために代々アクトレスを排出する傀儡であり、彼女はその現状を打破して自由を得ようと考えている。彼女にとってアクトレスこそが自由の象徴であり、その自由を制限しようとする権力構造の打破を狙っている模様。その目的の過程で場合によっては成子坂を敵に回す可能性もあるとちえりは考えている。

・地衛理による楓、夜露の評価

楓は自身と同じで仮面で心を覆い隠していると評価。仮面とはつまり表出する態度のことなので楓の場合、正義を頑固なまでに実行することだろうか。

夜露の場合、まったく異質な得体のしれない〝なにか〟を秘めていると評価。「けれどそれは……」と意味深に言葉を濁す。人為的な才能と続くのが今のところ有力か。

・コロニー利権

金属生命体であるヴァイスは見方を変えれば資源であり、そのコロニーとなると生み出す富は莫大なものになる。ヴァイスコロニーは最大の脅威であるとともに最大の資源であるため、各国企業は一枚噛もうとちょっかいを出してくる。ヴァイスが根絶されない理由の一つ考えられる。

・境界福祉法

21世紀以降に発展した科学技術はアリスギア関連を除いてアウトランドによって禁じられている。超AI、クローン、遺伝子改変など。

不可解な決まり事。アリスギアに技術を集約させるためか、それとも発展した技術の先に発生するなにかを恐れているのか。

・籠目深沙希の発言

「不老不死も、全知全能も人の手には届きません。人はアリスにはなれないのですから……」

アリスがいた当時では不老不死は可能だった?

深沙希の養父が140まで生きていたことと関係がある可能性。

・失われたALICE

300年前ヴァイスの大規模襲撃で月面政府シャードとともに失われたとされる。しかし、アウトランドには東京シャードにアリスが存在すると信じる者が一定数存在する。

・琴村姉妹

SINの工作員により成子坂への憎悪を煽られ利用されていた姉妹はノーブルヒルズがアクトレス事業から撤退したために路頭に迷っていた。二人は孤児院にて凪の世話を受けていて、将来は三人で一緒に暮らそうと約束をしていた。朱音の目的は凪の仇を討つこと。

・ヴァイスミディアム

ヴァイスが増殖、生育する場所。微生物や細胞を培養する様子に似ているため培地(ミディアム)と名付けられている。

夜露はヴァイスも生き物であるならば、対話が可能なのではないかと発言する。楓は話が通じる相手ではなくシャードを襲う敵であり討つしかないと諫める。

高エネルギーを封じた超空間内で鉱物資源や人類の機械類の共有結合をなくし原料としてヴァイスを生み出す。ヴァイスは鉱物や金属を捏ね、象り生命を創り出す人類とは別の進化を辿った生命であり、楓はそれを生命を弄んでいるひどく歪で邪悪な存在だと評する。

・村尾未羅

夜露と同じように宇宙からの声を聞き取る人物。誰かと繋がっていると発言。おそらく夜露とか。

「まだ繋がってる感じがする」という台詞とともに目が赤く光る。繋がっていると目が赤く光る?夜露の目が赤くなり小学生の頃の記憶を思い出したことと関係ありか。未羅と夜露の記憶が混じっている?

陰謀編

f:id:cougar29:20220202225358p:plainなぜ成子坂を陥れようとする人間がいるのか。その部分が明かされる章。物語上重要な成子坂が引き起こした七年前の事件について言及される。

また一章から三章までの黒幕も提示される。

・専用スーツの役割

エミッション伝達能力を向上させ、また、スーツのみでも宇宙空間でしばらく生存することが可能なため万が一の安全装置となっている。露出が多く見えるのはエミッション伝達を阻害しないためとの一応の理由づけがされている。

専用スーツ以外での出撃は、安全意識が欠如しているとのクレームが入る、ということもあるかもしれない。

・成子坂の部品製造

七年前に自社製ギアを作らなくなったが、パーツ製造は続けている。磐田曰く成子坂が潰れずに済んでいるのは部品製造ラインのおかげとのことだが、実際のところは後々判明する。

・七年前の事件

新型装備のテストで発生した事故。凪という女性がこのテストで失踪した。アリスギアの違法研究が関わっているとされる。

・神宮寺真理

かつて宇佐元杏奈と組んでいたチームの仲間である凪の失踪の真相究明が目的であることが判明。真相を握っている成子坂所長の行方を追っている。成子坂のパーツが叢雲の新型装備に使われていたことをリークしたのもバッシングの流れを利用して正面から取材するため。その追求は素性が不明の隊長にも及ぶ。隊長はふざけているのかとぼけているのか、それとも本当に何も知らないのか曖昧な態度を取って追及を躱す。

真理は成子坂所属の楓、怜、リンの姿を見て凪、杏奈と組んでいた頃を思い出し悪評を収めるよう手を回す。

隊長と取引をして再び磐田と相対した真理は七年前の新型と叢雲が発表した新型の類似点を挙げる。叢雲はわざとデータ偽装したのではなく開発段階では実現できていたスペックを〝なんらか〟の理由で公開できなくなり結果的にデータ偽装になった、叢雲も成子坂もAEGiSの最重要機密であるアリスギアの中核技術に触れたために潰された、と。

・所長

成子坂製作所所長。七年前の事件以来行方をくらました人物。しかし、文嘉の発言を鑑みるとときどき事務所に顔を出してはいたが、隊長就任以来すっかり姿を見なくなったらしい。隊長は所長のなんらかの思惑によって送り込まれたと思われる。

バージニア

ノーブルヒルズに雇われた傭兵のサンティ・ラナによってFPSのゲーマーではなく軍人であることが看破される。彼女は実力を隠していたが、友人を裏切っているという良心の呵責から本気を出す。結果、国のエージェントからの接触を受け、バージニアの階級が中尉であること、彼女が東京シャードに潜伏するとされる全能人工知能アリスの捜索を目的として来たことが明かされる。

母国への忠誠と友情との間で彼女の心は揺れる。

・アリスギア

高次元から引き出したエネルギーで作動する兵器。ヴァイスへの唯一の対抗手段。

三世紀前の全能人工知能アリスが作り出したわけのわからないもの、と本職のエンジニアですら評する完全なブラックボックスで、磐田曰く、それを調べて最高の能力を引き出そうとした者は企業ごとAEGiS上層部よりも上の存在によって潰される。

・ノーブルヒル

成子坂のバッシングの流れを作り、杏奈の降板させるのみならず、AEGiSと叢雲に時間をかけて工作員を仕込んで成子坂を買収させようとしていたことが真理によって明かされる。

・機械生命体誘致罪

アウトランドのどのシャードでもヴァイスに利する行為は禁じられている。これはそのうち大型ヴァイスへの戦闘放棄、またシャード内への意図的な誘導行為などシャード存立に対する罪。

現実で言うならば外患誘致罪にあたるか。問答無用で死刑になる重い罪である。

・ヴァイス信奉集団「SIN」

ヴァイスを「神」と崇め人類の存在を「悪」とするテロリスト。叢雲工業のヴァイスの養殖、ノーブルヒルズの大型ヴァイスの誘導行為、それを促したAEGiS職員。これら全てがSiNの工作員によるもので、東京シャード壊滅を目的としている。一章から三章までの黒幕。

躍進編

f:id:cougar29:20220202153516p:plain買収問題が解決し叢雲工業のアクトレス部門が売却されたこともあって叢雲から引き継いだ業者指定のエリアを防衛するため所属アクトレスを増やす目的で話が進む章。一エリアに三人必要で担当エリアは五エリアあるため十五人のアクトレスが必要になる。また、成子坂の担当エリアの業者指定を維持するためにヴァイス討伐を繰り返すという話が続く。俗にショバ争いとも。

終盤から楓の行方不明の姉に対する執着のような想いが描写されその想いを断ち切ることによって二章の幕は閉じる。

キャラ紹介の面が強く本筋の話はあまり動いていない。

・アリスギア史

21世紀の終わりに人類がヴァイスと初遭遇、地球の危機が訪れ、人工知能の判断で宇宙船ムーンシャードを作り人類は地球圏から脱出し、それから約半世紀後アリスギアが開発されたという歴史が語られる。東雲チヱによってこれは列強により作られた歴史である可能性が示唆される。

・全能人工知能アリス

躍進編しょっぱなから語られる歴史にて登場する存在。すでに失われたとされるが、各国シャードや東雲チヱによってバックアップが存在する可能性が示唆されている。

・四谷ゆみ

エンパイア中野の出向契約から戻ってきたアクトレス。キャバ嬢。イメージに反してキャパオーバー気味だった文嘉の事務仕事を軽くこなせる能力がある。「いいじゃない今がよければ」というセリフからは刹那主義的な面が見受けられるが、キャバ嬢になった経緯を考えると過去を忘れたいという意味合いの方が強いか。

隊長の顔を見て驚いた表情を浮かべる場面がありかつての知り合いだったのでは某所でささやかれているが、個人的には単に女ばかりの事務所に男がいて驚いただけだと思われる。

「金の切れ目が縁の切れ目だからね。ほかにいいのが見つかればすぐにいなくなる……いざってときに逃げない人じゃないとダメよっ!!」「よく分からないけどすごい説得力っすね」

・聖アマルテア女学院

北条グループ傘下のお嬢様校。後に言及されるようにアマルテアとはギリシャ神話のアマルテイアと呼ばれる山羊が由来でゼウスはこの山羊の毛皮で神の盾アイギスを作ったとされる。女学院のOGの多くがAEGiSに所属していることからも、北条グループがAEGiSへの影響力を強める目的で作られた可能性が高い。

・紺堂地衛理

聖アマルテア女学院生徒会長。白金エリアの業者指定を成子坂から奪取するため事務所に乗り込んでくる。その時にはトップアクトレスと見做される楓に話を持ちかけ夜露の台詞をスルーする。この時点で夜露は無名の存在であるため、自分の目的のためにも能力のないと目される人間には興味がないということを示しているのかもしれない。係争を通して夜露の実力を知った後は楓を差し置いて最も警戒する対象だと認識を改める。

一回の出撃で大型ヴァイスを四体倒す。この記録はトップアクトレスにも困難と宇佐元杏奈に評されており、アクトレスの強さを測る貴重な尺度となっている。ちなみに杏奈は現役時にハンマーのみのバトルスタイルで一回成し遂げている。

アクトレス専門の管理栄養士

十人以上アクトレスが所属している事業所はアクトレス専門の管理栄養士を雇わなくてはいけない。現実でいうスポーツ選手専門の管理栄養士のようなものだろうか。国家資格の管理栄養士の資格を取った上で公認アクトレス栄養士の認定を受ける必要があると考えられる。

スポーツ選手はともかくなぜアクトレスの食事に専門性が必要なのかについては、小結がアクトレスの好きな食べ物嫌いな食べ物の他、エミッション適性値も把握していたことから、食事がエミッション能力の向上に関係しているためと推し量れる。

・琴村姉妹

しばらくヘイトを買う行動を取りまくるバッドシスターズ。なぜか成子坂を憎んでいる。物語上重要な「凪」の名前も朱音の口から初めて登場する。

・ノーブルヒルズ・ホールディングス

叢雲工業と癒着していたAEGiS幹部が消え、代わりにノーブルヒルズと癒着していたAEGiS職員台頭したため、係争の審判において不正を働く。悪徳企業その二。

・楓の姉

朱音に追いすがる天音を見て楓の回想に後ろ姿だけ登場。楓の姉はそのあと鳳の要請でAEGiSの部隊として応援に駆けつけるが、楓は行方不明の姉がAEGiSにいるはずがなく人違いだろうと判断する。