アリスギア備忘録

本格3Dシューティングゲーム『アリス・ギア・アイギス』のメインストーリーやキャラエピやらの感想やら考察

覚醒編

f:id:cougar29:20220204161137p:plainヴァイスの大規模侵攻を前に、様々な情報が開示される章。宇時家冬馬と九品田凪がピックアップされる。

・ニーナから見た比良坂夜露

強化人間であるニーナは自分や3.5世代のアクトレスと似た匂いを夜露から感じ取る。

・アキ作戦の報道

アライアンスのアクトレスを褒め称える内容で、AEGiS部隊についてはあまり触れられていないようす。報道機関のスポンサーの企業側による意図か。

また、ヴァイスミディアムやコロニーなど重要拠点攻撃に関する報道もない。AEGiS特別高等部特殊部隊が関わっているためと考えられる。

・金の卵であるヴァイスコロニー

鉱物資源の宝庫であるヴァイスコロニーは、ヴァイスとの常時戦闘を強いられるにも関わらずいくつも放置されてきた。

・ヴァイスの意識

カニズムは不明だがヴァイスの意識はどこかで繋がっている。そのため大規模攻勢を受けると復讐とばかりに大規模な攻勢が返ってくる。

意識が繋がるという描写から夜露や未羅が連想される。

・夜露の記憶

激動編でも目が赤くなり、自身の憧れの人が楓の姉であることを思い出したが、この章でも同様に小学生の頃のことを思い出している。

今までは迷子になっていたと主張していたが、思い出した後は迷子ではなく小学生の頃まで佐倉修道院に通っていたと意見を変える。楓にどういうことかと尋ねられるもの夜露は記憶が混濁した様子を見せて答えを濁す。もし仮にそうなら迷子になったところを京に助けてもらったから憧れたという因果関係が成り立たなくなるように思えるが果たして。

・九品田凪

琴村姉妹と佐倉修道院にて一緒に暮らしていた時期がある。口癖は「お金があればなんでもできる」。アクトレスとしてお金を稼いだ後は、琴村姉妹を引き取って三人で暮らそうと約束していた。十年前の当時すでにアクトレスとして活躍していた真理、アイドルだった杏奈とともに『メリーバニー』というチームを組んでいた。当初は明るく何があっても諦めない前向きな性格だったが七年前に新型ギアを渡されてからはギアに魅入られたかのように心ここにあらずの反応を見せていた。真理はこの様子をギアに魂を吸い取られたかのようだったと述べている。(チヱが魂がこの世でも高次元でもないどこかに魂が流れ出していくと言っていたことと関係があるか)

そしてその実践テストで「懐かしい」「誰かが呼んでいる」と夜露のような台詞、「すべてのヴァイスが凪ちゃんに吸い寄せられる」と夜露のような現象を引き起こし突如超長距離テレポートドライブで跳んできた未確認の超大型ヴァイスとともに失踪している。またアリスギアのブラックボックスに触れた結果起こる現象を隠すためか世間的には結婚して外国で暮らしているとされている。ノーブルヒルズが凪との繋がりを隠すために琴村姉妹のプロフィールを非公開にしていたことから、SINは凪について探られるのを恐れている可能性もある。

宇宙空間のどこかで今も生体データを発信し続けているため生きているとされる。

名前の由来はクシナダヒメと思われる。クシナダヒメは神話においてスサノオに櫛に変えられるという逸話を持つ。人間から櫛へ。つまり有機物から無機物へ変質した捉えることができる。人間からヴァイスへと変質することを表しているのかもしれない。

凪はイザナギから取られている? アリスギアにおいては高次元があの世と称されるシーンがある。イザナギの逸話においてもあの世へ向かい帰ってくるという場面がある。凪は今高次元に存在すると考えられるかもしれない。

・凪の手紙

「宇宙、繋がる、声が聞こえる、心が混ざって……」

ごくごく普通の文章が新型ギアを受け取ってからポエムのような文章に変わる。そして、不気味な絵のようなものが描かれるようになる。

カニズムは不明だがヴァイスの意識がなにかで繋がっていることと関係があると考えられる。

・凪の新型ギア

モスボール保管されていた一○式のギアをリタが分解することで偶然見つけた整備記録簿によると見たこともない設計思想に最新のギアでも出せない性能があったらしい。磐田はこれをこの世にあっちゃいけねえギアだと評する。

真理の追及と凪の手紙を見て、磐田はこのギアを設計したのは「宇時家冬馬」という人物であるとの推測を述べる。

・宇時家冬馬

成子坂製作所の四人の創業メンバーのうちの一人。森村元、磐田、天満小梅の活動に資金面の問題で限界が見え始めたときに磐田の整備改造技術、森村の精密部品加工技術、小梅のアクトレス能力に目をつけて仲間入りする。自身をギフテッドと称する自信家で、事実として商才があった。成子坂製作所の運転資金を調達したのもこの男。資金を調達した際にヤシマから設備投資と下請け仕事まで取ってくる学生離れした商才だった。

当時、芸能界とアクトレス業界を牛耳っていたエンパイア中野ともなんらかの裏取引をしたためか先代社長に気に入られる。

また、職人気質の磐田や森村に代わって外部との折衝を行っていたのも宇時家であったため、凪の新型ギアだけが異常を引き起こしたのは、当時関係のあった東京チャンネル、ヤシマ、AEGiSひいてはSINからの指示の可能性が示唆される。のちにAEGiS情報本部により宇時家と当時のAEGiS開発局が主導した可能性が高いことが明らかになる。

七年前の事故の後、成子坂のアリスギア開発部が解体されると消息を断つ。

真理の推測によると叢雲の新型ギアにまつわる事件とも関係があり、ひいてはSINとも関わっていると考えられる。

目的はコーカス・レースを利用しギアによりアクトレスのエミッション能力を無限に拡張――人類から分化した高次元に適応した新人類を生み出そうしている……とされる。

・天満小梅

成子坂製作所所長。七年前の事故以来必要最低限しか会社に来なくなる。来てもアクトレスの世話をするのみで(文嘉はこのために面識がある)ここ数年は整備部に顔を出していない。そして、隊長が来てからは出社すらしていない。

目的は宇時家の計画の阻止。

アクトレス免許

境界技術者や管理者系の資格がないと入れないようなシャード地下の共同溝にもアクトレス免許を持ってるだけで入れるようになる。

・真理が宇時家の潜伏先としてリストアップした企業

叢雲、ヤシマ、御成屋、イズモ。このうちイズモは夜露の専用ギアを製作。

芹菜の調査によるとヤシマのギアの開発設計部門では今でも成子坂を敵視している者が多く、宇時家を匿い仕事をさせるとは思えない。御成屋はギア開発部門の人間は多くなく新型ギアを作れるほどの力はないが現場の入れ替わりが激しく昔のことは分からない。また、御成屋はAEGiS開発局からの天下り先として隠れ北条グループとしての見方をされている。イズモの本社には決済機能しかなく、生産拠点は海外シャードにあり、情報が分断されすぎて内部から情報を探ることは不可能。会社自体がブラックボックスになっている。情報漏洩を防ぐためとの見方もあるが、隠したい秘密があるとも考えられる。叢雲の追跡調査をしていた真理は、新型ギアのデータを見て凪の新型の粗悪なデッドコピーと断ずるが、設計に関わった人間の全員が「あのギアは成功した。楓のギアだけは成功した」と口を揃えるため、データの改竄が行われた可能性がある。

・ヌメった感覚

未羅の台詞。夜露の目が赤くなり「なにか心に触れたような」と言ったタイミングでの発言。なにか心に触れたような感覚はヌメッとしているらしい。

・何の裏付けもないただの妄想

アリスギアもエミッションもコアフレームも、月面政府の末裔や製造しているアウトランドのラボの誰一人として理解はできていないのかもしれないという深沙希の提言。全能人工知能アリスのみがその製法と理論を知っている。

今はまだ、何の裏付けもない。

・コーカス・レース

SINと関わりが深いとされる非公然研究者組織。名前の元ネタは『不思議の国のアリス』のコーカスレースと思われる。これはテキトーに書いた円の周りをよーいどんの合図もなくテキトーに始まりテキトーに終わるというルールらしいルールのない競技。アリスギアでの意味合いとしては境界福祉法などのルールに縛られたくない研究者たちが集まる場所というような感じか。

・アルフライラシャード

地球脱出時に月面政府によってシャードが作られた時、国家民族歴史宗教全てを無視して作られたため首都パールサ以外はいまだに紛争の続く複合型シャード。またフロギストン利権を巡って大国の介入をたびたび受けてきたためにこのシャードの住民はアウトランドやトラベルオーダーや他のシャードを敵視する土壌が作られている。そんな状況が、ヴァイスを解放者と見なすSINを作り出した。

・情報本部の目的

コアやギアに関する高度技術情報のSINへの流出阻止。神宮寺真理はこの点で、隊長は天満小梅側の人間であるという疑いで警戒されている。

・アル・ヒクマ

神智という意味の事情通。二年前に真理が会ったときは婆さんだったアルヒクマは子どもの姿で現れる。アルデシール曰く、アルヒクマの一族は知識と記憶を共有することができるとのこと。

アルヒクマは半年前に冬馬を追っていた小梅のをSINの支配領域へと潜入させる手助けをしていた。

また、小梅から聞いた情報とアルヒクマの持つ情報を組み合わせて得た結論として、九品田凪が生きているとも断言する。凪のギアからの生体反応データ、そのバイタルサインの傍受に宇時家が成功しているとのこと。宇時家はその傍受方法と解析コードを取引材料にSINの保護を得た。

取引の結果戸籍を偽造し東雲チヱと名乗って成子坂に所属する。

・夜露と未羅の邂逅

何度かのニアミスを経てついに対面。共鳴のような現象を経て未羅は「やっぱり、そうなんだ」と発言。おそらく自分と同じヴァイス研究所ゆかりの検体との確信を持ったか。

二人が「うれしい」という感想を持ったのは同類を見つけたという仲間意識からか。

ゲーム内では分かりにくいが夜露も未羅も白髪、アルビノのようである。

ヴァイスの大規模侵攻が始まった時、一緒にいた二人は「星の海の彼方から強く、繋がりを求めて」呼ぶ声を聞く。この時も目が赤くなっているので〝繋がった〟時に目が赤くなるものと思われる。未羅はその声を〝同類(なかま)〟のものと推測する。

これまでの話の流れからすると凪の声と推測されるが……。